不動産を売却するときには手数料や税金などの支払が必要になります。どんな費用がいくらくらいかかるのか確認していきましょう。
不動産売却にかかる費用の内訳は以下5点あります。
(1)仲介手数料
(2)印紙税(売買契約書に課税)
(3)登記費用(抵当権抹消などの費用、司法書士報酬)
(4)その他必要に応じて支払う費用(測量費、解体費、廃棄物処分費など)
(5)引越し費用
(1)の仲介手数料とは売却を依頼する不動産会社に支払う手数料です。媒介契約を結んだときではなく、売却が成立したときに成功報酬として支払います。具体的には買主と売買契約を結んだときに半額を、物件を引き渡したときに残りの半額を支払うのが通常です。
(2)売却時にかかる税金としては印紙税が挙げられます。印紙税とは売買契約書に貼る印紙のことで、定められた金額の印紙を貼って消印(印鑑などによる割印のこと)することで納税したとみなされます。売主と買主それぞれが1通分ずつ負担するのが通常です。なお、仲介会社と締結する媒介契約書には印紙税はかかりません。
(3)不動産を売却するときには所有権を買主に移転する「所有権移転登記」が必要です。その際の登記費用は買主が負担します。売主が負担するのは、売却物件に住宅ローンが残っていた場合の「抵当権抹消登記」などの費用です。抵当権抹消には登録免許税のほか、司法書士に支払う報酬が必要です。金額はケースバイケースですが、税額も含めて2万~3万円程度が一般的です。
(4)その他、売却時には必要に応じてかかる以下のような費用もあります。金額は一律ではないですが、一般的なケースでの目安額も示しておきます。●廃棄物の処分費10万円~50万円程度●敷地の測量費50万円~80万円程度●建物の解体費100万円~300万円程度●ハウスクリーニング費5万円~15万円程度
(5)仮住まいする場合は引っ越し費用が2回分かかります。例えば、買い替えの場合で旧居を売却してから新居に入居するまで仮住まいが必要になるケースでは、「旧居から仮住まい先まで」と「仮住まい先から新居まで」の2回分の引越し費用がかかるので準備しておこう。以上の5点は時間と手間がかかる作業ですので、信頼できる実績のある会社に依頼しましょう。
東京営業部 南方