不動産を購入する際、インフレの対策としてお考えになられる方もいらっしゃるとお聞きします。
不動産を保有していた方が、現金を所持するよりも資産価値の目減りを防ぐことができるのでしょうか?
インフレになった場合は、例えば今まで1,000円で購入できたモノが極端な話10,000円になったり、実質的な円の価値が下がってしまいます。
今までの10倍のお金を出さないと購入できなくなったということは、円の価値が1/10になったと同義と捉えることができます。
それでは、現金を不動産に変えて所有することで、価値の目減りを防ぐことはできるのでしょうか?
そうなり得る場合も確かに存在しますが、賃貸収入をメインとする区分所有の場合は価値の目減り防ぐことができないケースも多いようです。
なぜならば、インフレによって物価が10倍になったとしても、家賃も同じく10倍にすることは難しいとの見方が強いためです。
バブル期に不動産の取引価格は急騰しましたが、同じく家賃も引き上げられたかというと、そうではないようです。
家賃は需要と供給のバランスによって影響を受ける側面が大きいため、これから上昇することは見込めないと考えた方がいいでしょう。
そうすると、不動産を購入しても家賃収入は増えず、更に人口が減少していく現代社会においては需要が増えることも考えにくいため、
家賃収入の増加は期待できないどころか、収入が減少していくと考えた方がいいかもしれません。
不動産を所有することでインフレの対策になるとは一概に言えないようです。
資産運用に関してのアドバイスは、弊社スタッフまでお気軽にお申し付けください。
高祖